意外と盲点、macOSで32ビットアプリが使えない理由と対処法

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技術は進化するもの。
とは言え重宝しているものは長く使いたい。
しかし悲しきかな、Macは古い技術を切り捨てていく傾向が強いんですよね……。

と言う事で、今回は切り捨てられた技術の中でも個人的に一番痛いもの。
32ビットアプリの件について書いていこうと思います。

32ビットアプリとは?

まず前提条件について。
32ビットアプリとは、32ビットCPUと呼ばれるパーツでの使用を前提としたアプリです。
……と書かれても意味不明だと思うので、簡単に言うと「一昔前に使われていたパソコンで動いていたアプリ」とでも思っておいていただければ。

ちなみに現在は、64ビットアプリと呼ばれるものが主流です。
まぁこれに関しては時代が進めばもっと大きい数字になっていくものだと思って貰えれば、ほぼ間違いは無いのかなと。

32ビットアプリが使えないとは?

先に書いた通り、32ビットアプリは一昔前の技術で作られたアプリです。
色んな事情があって(その辺は割愛)今のmacOSでは32ビットアプリの利用ができないようになっています。

昔のアプリが使えなくなった事で何が問題なのかと言いますと「昔買ったMac対応周辺機器がMacで使えなくなる」と言う事です。
流石に10年以上前から使っているようなものなら諦めもつくかもですが、つい数年前まで一般流通していたものが使えないと言うのはとても困ります。
だいたいのメーカーではその前に64ビットアプリ対応をしてくれているのですが、中には64ビットアプリが用意されていないものもある訳で……。

そうなると困る人が世の中には少数います。
ええ、私がその一人な訳なんですが。

32ビットアプリが使えないと困る具体例

今はもう生産終了&サポート終了してしまいましたが、PlayStation Vita(以降Vitaと表記)と言う携帯ゲーム機がありました。
macOSが32ビットアプリへの対応を終了する少し前まで、新しいソフトを発売していたゲーム機です。
Vitaはセーブデータや画像データを格納しているメモリが特殊でして、パソコン経由でないとそれらが取り出せません。
その為に「コンテンツ管理アシスタント」というアプリがありました。

そのアプリが、32ビットアプリなんですよ。
もう随分前からこのアプリの更新は途絶えてまして、結局今も64ビットアプリは存在せず。
つまり、最新のMacではVitaからデータを取り出す事ができない、と言うことになります。

私は以前からパソコン経由でVitaのセーブデータやスクリーンショットをバックアップ・入替をしていたのですが、それがメインパソコンであるiMacできなくなってしまいました。
(私のiMacは最新のmacOSにバージョンアップしているため)
過去のゲームデータを見たくてもセーブデータの入替ができない。
折角ゲーム内のスクショを撮っても、取り出せない。
そんな状態なのです。

まだVitaの積みゲーがいっぱいあるっていうのに!

Macで32ビットアプリへの対応策はあるのか?

正攻法ではありません。
全く無い訳でありませんが、色々と面倒臭いです。
現状Windowsなら辛うじてコンテンツ管理アシスタントは動くみたいなので、素直に安いWindowsのノートパソコンを購入してきた方がいい気がします。
ただWindowsもずっと32ビットアプリが利用出来るとは限らないので、その辺は戦々恐々なのかなと。

MacではmacOS Mojaveまで32ビットアプリの互換がありました。
今私が使っているiMacは既に最新のmacOSにしているのでコンテンツ管理アシスタントは使えないのですが、以前買ったMacBook AirはmacOS Mojaveよりも古いmacOSだったので、私はそちらで対応するようにしています。
買っておいて良かったMacBook Air……。

古い技術の淘汰は致し方ないけれど……。

せめて数年前まで現役だったデバイス位は対応してくれないかな……と思ってしまうばかりです。
まぁでもコンテンツ管理アシスタントに関してはApple側ではなくソニー側にお願いしないといけない案件なのですが。

私の場合Vitaのコンテンツ管理アシスタントのみが32ビットアプリ問題で引っ掛かっていたのですが、きっと他にも同じような問題を抱えている方はいるかもしれませんね。
仕事絡みとなると大変なんだろうな……うん。

可能性は限りなく低いとは思いますが、コンテンツ管理アシスタントが64ビット化しないかなぁ……と淡い期待を抱きつつ、今回はこの辺で。

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